トイレの固定観念が崩されたとき

  • 2018.05.26 Saturday
  • 09:58

 

 子どもが生まれた。それまでの私が知っていた知識で子どもの世話といえば、おむつを替えること、おっぱいを飲ませること、寝かしつけること、くらいだった。ところが、子どものお世話には果てしない連綿と連なる日々の営みがあった。これはほんとうに、産んでみないとわからない世界だった。

 

 お産をした後、私がまず困ったのはトイレのことだった。子どもを産んだばかりの傷だらけのおしもで、私は尿や便をすることはできるのか?怖くてたまらなかった。這うようにしてトイレに行って、思ったよりもするすると便は出てほっとしたことを想い出す。

 

 その後も、トイレ問題には困った。トイレに行く、わずか数分の時間にも、子どもは大声で泣く。ハイハイし始めればどこまでも行く。一時も目が離せない。結局、子どもと一緒にトイレに入る、ということをした。抱っこ紐に子どもを入れたまま、排泄をした。「トイレにはひとりで入るもの」という固定観念は簡単に崩された。

 

 トイレということで固定観念を崩されたのは、実父の介護をしているときもそうだった。あろうことか、父はトイレで寝てしまったのだ。困り果てて、訪問看護の方に緊急電話をしたら「トイレに布団を敷いてそこで寝かせてください」と言われた。まさかそんな展開になろうとは。思いもつかなかったことだった。臨床の知は、固定観念を簡単に突き崩す。

 

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